自閉症児のいる父子家庭なのかな

妻は重度の意識障害で入院中、子どもは自閉症スペクトラム障害のパパのブログです。

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2010/02/14

しつけと理解の両方がないと定着しにくい

長女が親戚のおじさんに特に欲しくないものをもらって、言い放った言葉が「もらうけど、私はうれしくないからね」。
娘には怒っている様子もないので、自分の気持ちを述べただけで、相手がそんなことを言われたらどんな気持ちになるかを考えていないみたいでした。
言われたおじさんのほうが「ごめん、好きなものがわからなかったから、次は好きなものを持ってくるね」と逆に気遣ってもらってしまいました。
私は「それはものをもらう人の態度ではない。そういう時は、ありがとうと言ってもらって、あげた人がいなくなってから誰かにあげればいい。」と怒りました。

その話を療育の中でしたところ、私がやっているのは「しつけ」で、それも大事だけれど相手がどういう気持ちになるかという「理解」が伴わないため、別の相手の気持ちを理解しなければならない場面での応用が利かずにまた(こういう時にどうすべきかお父さんに教えてもらっていないという)失敗をしてしまうというお話をいただきました。

確かに「あなたはこういったけれど、言われた相手の気持ちはどうだったかな?」のように気づかせたり考えさせたりという「理解」を促すようなことはしていませんでした。

また、「理解」だけがあってもそれをその場面で利用できるためには「しつけ」が必要というお話もありました。

それにしても、年長女子ともなるとこうも高度なことが要求されるのかという思いがあります。

3歳くらいで自閉症の疑いがあった長男の場合には、気持ちを出すか出さざるべきかという問題以前に、その元となる感情を育てることから始めなければなりませんでした。
私は以前長男の「泣く」「かんしゃくを起こす」「笑う」という感情の種類がもっと増えるように試みていました。
肩車をして走ると喜ぶという長男の属性を利用して、「家に帰ることがうれしい」という感情(気持ち)が出てくるように、公園からの帰り道、肩車をしながら、「おうちにー、かえろぉー!」といって走り出すということを何度もしていました。
本当に効果があったのかどうかは、今でもわかりません。
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2010/02/07

転載:原因遺伝子を絞り込む

『おもしろ分子生物学』「第62話 自閉症の闇に光」より
http://www.igm.hokudai.ac.jp/crg/tutor/index.php?e=65
2007,01,08, Monday/author :MT
自閉症は社会的関係障害,コミュニケーション障害,そして限定され反復される興味と行動という3つの症状で特徴づけられます.一卵性双生児での遺伝性は90%以上,兄弟に同じ病気が起こるリスクは5%(一般人口の約100倍)とされ,多因子遺伝病と考えられています(Mol Psychat, 2006).連鎖解析という遺伝子の位置決め法では,第3,6,7,17染色体に関連が示唆されています.しかし,自閉症の症状は他の子供たちの遊びの輪に入れない,2人だけで会話が長く続かない,いつも同じことを同じように繰り返すのを好むといったように多かれ少なかれ誰にでも当てはまるような軽度のものから,極めて重症なものまで,いろいろです.そのため原因遺伝子を絞り込む作業が困難でした.昨年のネーチャーニューロサイエンス誌には悲観論も出たほどです(Nat Neurosci, 2006).しかし,2007年1月ついに手がかりを得たという論文が出ました(PNAS, 2007).それは連鎖解析で関連が認められていた第7染色体q31という領域にあるMETというチロシンキナーゼ型受容体のプロモータにある多型です.METは肝細胞増殖因子(HGF)が結合することで細胞内にシグナルを伝える機能を持ちます.この遺伝子のプロモータにあるCまたはGの多型のうちC型アリルが自閉症の発症と強く関連するというものです.METは神経系の他,免疫細胞,消化管など多くの臓器に発現していますし,少なくとも1つのC型アリルを持つひとは人口の47%を占めますので,このMETの多型が直接の原因というより,自閉症発症にかかわる多数の因子の1つに過ぎません.しかし,機能が明確にわかっている遺伝子と自閉症との関係がわかったことで,これをカギとして闇への扉が開かれるものと期待されます.たとえば,METはPlexin-B3と結合し(EMBO Rep, 2004),セマフォリン5A(Sema5A)による神経軸索の誘導を行いますが(Neuron, 2004),Sema5Aは自閉症では発現が低下していることがわかっているし(Neuropsychobiology, 2006),Plexin-B3の多型は言語性知能や大脳白質の発達と関係する(Mol Psychiat, 2006)などの非常に興味深い関係を示す論文が最近出版されています.もしかしたら,HGFなどの神経成長因子を投与することで自閉症の治療が可能になる日が近いかもしれません.

続報: その後、自閉症を持つ1,496家系の大掛かりなアフィメトリックスSNPタイピングアレイによる研究により、11p12-13に新たな座位が見つかり、そこにあるneurexin 1 (NRXN1)という遺伝子の変異が自閉症の原因遺伝子である可能性が判明しました(The Autism Genome Project Consortium: Mapping autism risk loci using genetic linkage and cromosomal rearrangements. Nature Genet 39: 319-328, 2007)。NRXN1はneuroliginというシナプス形成に重要な役目を持つタンパクと結合します。NRXN1とneuroliginは共同してグルタミン酸によるシナプス伝導の調節に関わりますが、自閉症ではこうしたグルタミン酸シナプスの機能が異常であることがわかっています。

遺伝病だといってしまうと世間的に非常に差し障りがありそうですが、原因は究明されて欲しいという気持ちもあります。

2010/02/05

植物状態の男性とのコミュニケーションに成功、脳の動きで「イエス」「ノー」伝達

【2月4日 AFP】5年前に植物状態と診断された男性が、質問に対する脳の反応によって「イエス」や「ノー」などの意思疎通ができるとする研究結果が、3日の医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に発表された。

 この男性は現在29歳で、2003年に交通事故で脳に深刻な外傷を負った。身体的な反応はなく、植物状態と診断されていた。

 英ケンブリッジ(Cambridge)にあるウルフソン脳イメージングセンター(Wolfson Brain Imaging Centre)のエードリアン・オーウェン(Adrian Owen)博士率いる英・ベルギーの研究チームは、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を使い、男性に「イエス」「ノー」で答えられる質問をしたときの脳の動きを撮影した。その結果、男性の脳が正しく反応していることが確認できたという。

 この技術は、健常者に対しては100%正確に脳の反応を復号化することができるが、話したり動いたりできない植物状態の患者に対して試されたのは今回が初めて。過去3年で植物状態の患者23人に対して実験を行い、4人から反応が確認されたが、「イエス」「ノー」のコミュニケーションができたのはこの男性 1人だけだった。

 ベルギー側の代表、リエージュ大学(University of Liege)のスティーブン・ローレイズ(Steven Laureys)博士は、「この技術はまだ始まったばかりだが、将来的には患者が感情や思考を表現することで、自ら環境をコントロールして生活の質を高められるようにしたい」と抱負を語っている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2690711/5275091

男性の脳がどれくらいダメージを受けていたのかな。
「閉じこめ症候群」であればそんなに不思議ではないと思います。

2010/02/01

訃報:戸部けいこ先生

1月28日に「光とともに…」で有名な戸部けいこ先生が亡くなったそうです。

私は学生時代まで少女漫画をよく読んでいたので「光とともに…」の絵柄に抵抗はなく、立ち読みをしていました。すみません。
熱心な読者ではなく、「これはTEACCHだなー俺ならABAっぽく強化子を使ってー…」とか思いながら読んでいました。

そんなひねくれた読み方をしていた私ですが、自閉症をわかりやすく世の中の多くの人に紹介された先生の功績は疑いようもありません。ありがとうございました。

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あおの

Author:あおの
50歳周辺の父親です。
妻は重度の意識障害で入院中、長男(15歳)は高機能自閉症で、長女(12歳)は自閉症の疑いがあります。

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